トップ種と実モノ語り山源山下食品株式会社 山下仲秋社長

東神楽の農力と60余年の技術が出会った、
ふっくらつやつや「祝黒豆」

山下社長の写真

山源山下食品株式会社 山下仲秋 社長

  • やまげんやましたしょくひん やましたなかあき
  • 昭和24年の創業。地元の農協とタッグを組んだ製品づくりに取り組み、ふるさと納税の返礼品として地場産の加工品の詰め合わせも製造。新しい東神楽の魅力を発信中。

認定商品:祝黒豆

取材日:2017年8月9日

食卓のお供として長く愛される商品づくり

旭川空港と田園に囲まれ、水が豊かな東神楽は近年、製造業の拠点としても注目されています。市街地に隣接する工業団地へ、創業地の旭川からいち早く工場を移設した山下食品は、その先駆け的存在。昭和24年の創業開始以来、つくだ煮や昆布巻き、煮豆、三升漬など、庶民の食卓で愛されるロングセラーを数多く世に送り出してきました。

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北海道の素材を生かした、
こだわりの煮豆

「私たちが一番大切にしているのは、食べ飽きない日常の味。モノづくり一筋に生きた先代から受け継いだ味と製法を大切にしています」と、山下仲秋社長は穏やかな笑顔で語ります。全国で高く評価されている北海道産の豆をふっくら炊き上げた7種類の煮豆は、山下食品を代表する製品です。「北海道ブランドは、道内外の方々を引き付ける特別な引力があります。それを生かしたモノづくりが、うちの強みでもあると思っています」。

祝黒豆の写真
工場で説明中の山下社長の写真
山源山下食品株式会社 山下仲秋 社長

そう語る山下社長は、さらにブランド力を高めるため、地元の農協とタッグを組んだ製品づくりに取り組み始めました。種と実セレクトの「祝黒豆」も、その一つです。「JA東神楽と協働し、十勝産から味と風味により優れた地場産いわい黒豆に切り替えました。以前よりもふっくらと煮あがり、黒豆本来の味わいが楽しめる自信作になりました」。

東神楽への恩返しを胸に

その美味しさとまちが誇るブランド、種と実セレクトを地域の未来を担う子どもたちにも知ってもらいたいと、業務用パッケージも製造。「東神楽の野菜といえば、葉物やアスパラが有名ですが、豆類も素晴らしいんです。その良さをもっと広めたいと、給食用としてサラダに使う蒸し豆も5種類ほど製造しています」。

このほか、ふるさと納税の返礼品として地場産の金時豆、とら豆、大豆を用いた加工品の詰め合わせも製造し、新しい東神楽の魅力を発信しています。「工場の新設と同時に東神楽の住人となって35年。住むほどに、自然と人情あふれるこのまちが大好きになりました。だから、6次産業として確立させて、地域に恩返しをしたいんです」。その思いをかなえるため今後、地域の生産者と手を携えて新商品の開発を進める予定です。

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計量中の写真
パッケージした商品の写真

これからの展望

山下さんは次の取り組みとして、市場流通が少ないものの、質の高い地場産青唐辛子に注目。自社の人気商品、三升漬や新製品の開発を検討しています。「近い将来、専用売り場ができるくらい、東神楽オールスターズの新製品を続々とデビューさせたいですね。アッと驚く新しい美味しさをお届けします」と、山下社長は力強く語ってくれました。

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工場の様子

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